おまとめローンと借り換えローンはどう違うの?どちらを選ぶべき?

おまとめローン 2020/6/10 3519view

おまとめローンと借り換えローンはどっちを選ぶべきか。これは「多重債務ならおまとめローン」「一件だけの乗り換えだったら、借り換えローン」という基準。ここでは双方の違いをまとめます。

どっちにすべき
「おまとめローン」や「借り換えローン」という言葉を聞かれたことがあるのではないでしょうか。おまとめローンも借り換えローンも借金の返済に困ったときに利用することで、借金が返しやすくなるだけでなく、返済額の軽減もできます。

このページでは「おまとめローン」と「借り換えローン」の違いや上手な利用法についてご説明します。

おまとめローンと借り換えローンの違い

おまとめローンも借り換えローンも、内容はよく似ています。厳密な区別はないと言えるかも知れませんが、次のように分けることができます。

  • おまとめローン……複数の借入先の借金を社にまとめること
  • 借り換えローン……金利が高いところで借りているものを金利が低いところに借り換えること

疑問に思うエプロン姿の男性なお、消費者金融には「おまとめローン」はありますが、「借り換えローン」はありません。銀行カードローンにも「借り換えローン」というものはありません。いずれの場合でも、今よりも金利が低いところを見つけて、そこで借りて現在の借入を返済することが可能です。

借り換えローンとして利用する場合は、複数の借入をまとめて返済することもあれば借入が1社でも金利が低いところに借り換えて返済の負担を軽くすることもあります。

おまとめローンと借り換えローンの手間の違い

消費者金融が提供しているおまとめローンは手間がほとんどかかりません。

おまとめローンは業者が相手先に直接返済

お金を持って受付をする女性担当者アイフル、アコム、プロミスのおまとめローンは、審査に通ると借りている相手先に直接返済されます。申し込んだ人の口座にお金が入ることはありません。

相手先に振り込む名前は借りた本人名義ですが、実際の手続きはおまとめローンの会社が実施するのです。顧客は大金を手にしておまとめ以外のことに使えないようになっています。

銀行カードローンで借り換えるとすべて自分で返済

お金を見つめてニヤけている男一方、銀行カードローンにはおまとめローンや借り換えローンというものがありませんが、融資枠を目いっぱい利用して現在の借入先に返済することができます。返済の作業は自分で行います。

銀行カードローンは使用目的は事業性資金以外なら使い道は自由で総量規制もないというメリットがありますが、借り換えは自分の意思で行うということを理解しておきましょう。

消費者金融のおまとめローンの特徴

消費者金融のおまとめローンは「貸金業法に基づく借換えローン」や「貸金業法に基づくおまとめローン」といった名称になっています。

この場合の借換えローンもおまとめローンも意味は同じで、複数の借入先を一本化するというものです。

貸金業法に基づくおまとめ(借換え)ローンとは

涙をこらえる女性消費者金融のキャッシングには「総量規制」があるということをご存知でしょうか?すでに複数の消費者金融からお金を借りている人は、総量規制の壁にぶつかっているかも知れません。

総量規制とは貸金業法で決められているもので、「融資額は年収の3分の1まで」と規制されています。

お金に困った人が1社だけでは足りなくなり、追加融資を申し込んだり、他社のキャッシングを申し込んだりしても、審査に通らないことがあります。その原因のひとつが「総量規制」です。

消費者金融で収入証明書類の提出が必要なケース

消費者金融では1社で50万円以上、または他社の借入を合わせて融資額が100万円以上になる場合は収入を証明する書類の提出が求められます。
これは年収を確認して融資額を総量規制内に納めるためです。

消費者金融のおまとめローンは総量規制の対象外

OKサインを出す女性ところが消費者金融のおまとめローンは総量規制の対象外になっています。これは「顧客に一方的に有利になる借換え」として、総量規制の例外として認められているからです。

複数の借入先で借りていると年収の3分の1を超えている場合があります。そういう人でも「貸金業法に基づくおまとめローン」なら年収の3分の1以上を借りることができます。

おまとめローンは銀行カードローンはやっていません!要注意!

バツマークを出している女性消費者金融のおまとめローンは「改正貸金業法施行規則第10条の23第1項 第1号の2(段階的な返済のための借換え)に基づくもの」です。この対象は消費者金融やクレジットカードのキャッシングで、銀行カードローン・クレジットカードのショッピングは対象外です。

もし一本化したい借入の中に銀行カードローンがある人は、これは利用できないので注意しましょう。

なお、アイフルのおまとめローン「おまとめMAX」は「貸金業法施行規則第10条の23第1項第1号」も対象になっています。そのため、銀行カードローンやクレジットカードのショッピングもおまとめの対象になります。

自分の借入先をよく考えて利用するといいでしょう。

おまとめローンで借り換える場合のメリット

消費者金融のおまとめローンで借り換えたらどれくらいメリットがあるのでしょうか。まずは下記の例で計算してみます。

これは消費者金融3社から18.0%の金利で借りている場合です。

借り入れ先 借入額 毎月の返済額 総返済額 利息の総額
A社 70万円
(46回で返済)
21,175円 974,073円 274,073円
B社 30万円
(36回で返済)
10,845円 390,431円 90,431円
C社 60万円
(46回で返済)
18,150円 834,916円 234,916円
合計 160万円 50,170円 2,199,420円 599,420円

これを消費者金融のおまとめローンで金利15.0%で借りると、返済額は次のようになります。現在借りているのと変わらない返済回数である48回の例を見てみましょう。毎月の返済額は現在の50,170円から44,529円に減り、総返済額も2,199,420円から2,137,375円に減ります。

返済回数 毎月の返済額 総返済額 利息の総額
36回 55,464円 1,996,708円 396,708円
48回 44,529円 2,137,375円 537,375円
78回 32,230円 2,514,004円 914,004円

(参考:アコム公式サイト 返済シミュレーション)

アコムの店舗窓口おまとめローンは毎月の返済額が減ることと総返済額が減ることがメリットです。ところが返済回数を長くすると毎月の返済額は抑えられますが総返済額は増えてしまいます。一方、返済回数を短くすると総返済額は減らせますが、毎月の返済額が増えてしまいます。どちらを優先させるかをよく考えるようにしましょう。

おまとめローンに借り換えることで返済が一本化できる

おまとめローンのもうひとつのメリットは「返済の管理が楽になる」ということです。おまとめローンに借り換えて一本化すれば返済先は1社になるため、A社、B社、C社それぞれの返済日や返済金額を覚えておくという必要がなくなります。

キャッシングやカードローンは1日でも返済が遅れると20.0%の遅延損害金が発生します。また、信用情報機関にも延滞の記録が残ります。こういったことを防ぐためにも借入は一本化するのがおススメです。

おまとめローンで借り換える場合のデメリット

デメリットは返済回数を増やすと毎月の返済額は抑えられても総返済額が増えてしまうという点です。たちまちは毎月の返済額を抑えることで楽になりますが、長く返済が続いてしまいます。

自分にとってのメリットをよく考えるようにしましょう。

借り換えローンの特徴

リフォーム後のピカピカの家消費者金融や銀行カードローンには「借り換えローン」という商品はありませんが、住宅ローンではよく見られます。住宅ローンはカードローンやキャッシングほど金利が高くありませんが、借りる額が高額なので少しでも低い金利のところで借りることが重要です。

例えば家を購入したときに2000万円を3.0%の金利の住宅ローンで借りたとします。その後、返済を続けていく中で他の銀行で金利2.0%の住宅ローン(借り換えローン)があったら、そこで借りて3.0%の金利の住宅ローンを返済してしまいます。
そうすることで総返済額を抑えることができるのです。

このような借り換えローンは多くの銀行で扱っていて、よく行われていることです。それと同じ考え方でキャッシングやカードローンの借り換えをすることは可能です。

キャッシングを借り換えることはできる?

「借り換えローン」という商品はなくても、考え方をマネしてみましょう。つまり、今借りているところよりも低い金利で貸してくれるところを探して、そこで借りて金利が高い借入を一括返済してしまうのです。

借り換えると総返済額はどう変わる?

金利(利子・利息)がどんどんと下がる実際に金利が下がると総返済額はどれくらい下がるのか、見てみましょう。

上でご紹介した表のように消費者金融3社から18.0%の金利で合計160万円を借りていた場合、毎月の返済額の合計は50,170円、返済総額は2,199,420円になってしまいます。

この160万円を金利12.0%の銀行カードローンに借り換えると、返済額は次のように変わります。

返済回数 毎月の返済額 総返済額 利息の総額
36回 53,142円 1,913,131円 313,131円
48回 42,112円 2,022,410円 422,410円
60回 35,591円 2,135,432円 535,432円

(参考:三井住友銀行カードローン 返済シミュレーション)

smbc100x60-100x60このように同じ160万円を借りる場合でも、返済回数によって毎月の返済額や利息、総返済額が異なります。現在と同じ48回で返済する場合は、毎月の返済額も総返済額も減らすことができます。

借り換えローンは毎月の返済額を重視するか?総返済額を重視するか?

真面目そうな銀行員住宅ローンの場合は金利の低いところに借り換えをすることで利息や総返済額を大きく抑えることができますが、一方で借り換えに伴う手数料がかかります。両者をてんびんにかけて有利だと思う方を選択します。

一方、銀行カードローンは手数料はかかりません。しかも、消費者金融よりも金利が低くなっています。現在の残高に相当する額を銀行カードローンで借りて各借入先に返済するといいでしょう。

その場合は金利は低くても返済回数が多くなると毎月の返済額は少なくなりますが、利息が増えてしまいます。
まずは目先の問題である「毎月の返済額を抑える」を目的に返済回数を多くしてもいいですし、少しでも早く完済したいと考えるならば毎月の返済額は増えますが返済回数を抑える方法を選択するといいでしょう。

おまとめローンなら消費者金融?銀行カードローン?

消費者金融にはおまとめローンがありますが、銀行カードローンにはありません。ただ、銀行カードローンで借りて金利が高い借入を借り換えることは可能です。

では、どちらを利用するのがいいのでしょうか?

消費者金融のおまとめローンと銀行カードローンを比較

消費者金融のおまとめローンと銀行カードローンの特徴を比較してみましょう。

おまとめローンと銀行カードローンの比較表
消費者金融(おまとめローン) 銀行カードローン
金利 ・アイフル12.0%~17.5%
・アコム7.7%~18.0%
・プロミス6.3%~17.8%
1.7%~18.0%
(銀行によって異なる)

総量規制 ない ない
審査 銀行カードローンよりは厳しくない 厳しい
他社への返済 おまとめローンの会社が実施 自分で返済

このように銀行カードローンは金利が各銀行によって異なります。

おまとめローンとして利用する場合は、自分がいくらの金利で借りられるかを相談しながら進めるようにしましょう。