アコムの3秒診断で融資可能かわかる?借り入れ可能かチェックしよう!
アコムには本申し込みをする前に融資可能かどうか自分で判断する機能「3秒診断」があります。入力する項目は3項目と少ないのですが、これで本当に融資可能かどうかわかるのでしょうか?
アコムの3秒診断とは?
アコムでは公式サイトの中に簡単な数値を入力するだけで融資が可能かどうかをある程度判断できるコーナーがあります。それが「3秒診断」です。
アコムの3秒診断の内容
アコムの3秒診断はとても簡単です。次の3点を入力して「診断開始」のボタンを押すだけでです。
- 年齢
- 年収(総支給額)
- カードローン他社借り入れ状況(金額)
この3点を入力した結果、融資可能と思われるかどうかの結果がすぐに出ます。
アコムの3秒診断の入力項目の意味
では、どうしてこの3点の入力が必要なのでしょうか?それぞれに意味があります。
年齢 | アコムでは成人以上69歳以下で安定した収入がある人が融資の対象です |
---|---|
年収 | 貸金業法で融資額は年収の3分の1までと決められています |
他社の借り入れ状況 | 貸金業法で融資額は他社の借り入れを含めて年収の3分の1までと決められています |
まず年齢は融資可能対象の年齢かどうかを確認するために必要です。それがクリアできれば、次は年収と借り入れ金額のバランスを見ます。
アコムの3秒診断で重要なのは総量規制
年収と借り入れ金額のバランスは、実はとても重要なポイントです。
アコムやアイフル、プロミス、SMBCモビットといった消費者金融は、貸金業法という法律で「融資は他社の借り入れを含めて年収の3分の1まで」と決められています。このルールのことを「総量規制」と言います。
せっかくアコムで申し込んでも、すでに他社で年収の3分の1以上借りている場合や、それに近い金額の借り入れがあれば、アコムでの融資が難しいと判断できます。
それを見るために、3秒診断で年収と他社の借り入れ状況を聞いているのです。
アコムの3秒診断の結果例
実際に総量規制の範囲内なら融資可能と出るのかどうか、3秒診断をやってみましょう。いずれも年齢は30歳、年収は300万円で、他社の借り入れ金額を変えて算出してみました。
なお、3秒診断の結果、「借り入れできる可能性が高いです」という場合は〇で、「お借り入れ可能の判断ができませんでした」の場合は△で表示しています。
- 他社の借り入れが0円の場合…〇
- 他社の借り入れが50万円の場合…〇
- 他社の借り入れが99万円の場合…〇
- 他社の借り入れが100万円の場合…△
- 他社の借り入れが600万円の場合…△
このように年収が300万円の人の場合、他社の借り入れが99万円までなら「借り入れできる可能性が高いです」というメッセージが出て、申し込み画面に誘導されます。
しかし、他社の借り入れが100万円になると、「お借り入れ可能の判断ができませんでした」というメッセージが出ます。つまり、年収が300万円で他社の借り入れが100万円ならば、すでに総量規制の範囲を目いっぱい借りているということになり、アコムで申し込んでも融資できる可能性がないと判断されるのです。
アコムの3秒診断では「融資できません」という答えは無い
このように年収の3分の1以上の借り入れがあれば、「借り入れ可能の判断ができませんでした」というメッセージは出ますが、「借り入れは不可能です」という、×の判定は出ないようになっています。上の表の中の「他社借り入れが600万円の場合」でも答えは△です。
このような結果が出るのは、実際に融資可能かどうかはこれだけではわからないからです。
総量規制に含まれるものと含まれないもの
総量規制の対象になるのは消費者金融のキャッシングやカードローン、そしてクレジットカードのキャッシングです。銀行のカードローンやクレジットカードのショッピング、住宅ローン、自動車ローンなどは総量規制の対象には含まれません。
3秒診断の画面で入力する際に、間違えないようにしましょう。
完全に融資がダメというわけではない
この3秒診断で「お借り入れ可能の判断ができませんでした」というメッセージが出たとしても、それは決してダメというわけではありません。
このメッセージの後に、
※年収は手取りではなく、総支給額をご入力下さい。
※カードローン他社お借入状況は、クレジットカードでのショッピング、銀行カードローン、住宅ローン、自動車ローンを除いてご入力下さい。
というコメントが出ます。これは年収を手取り金額で入力していないか、また、他社借り入れ金額に銀行カードローンや住宅ローンを含めていないか、確認してくださいということを示しています。
上でも書いた通り、総量規制の対象になる消費者金融での他社借り入れ金額だけを入力して診断してみましょう。
アコムの3秒診断と本審査の違い
アコムの3秒診断は年齢のチェックと年収、他社借り入れ分のバランスを見て総量規制の範囲内かどうかを見ています。ただし、画面に出るコメントの通り、これだけでは借り入れ可能の判断ができないというのが現実です。
3秒診断だけではわからない理由とは
どうして3秒診断だけで「融資はダメ」と言い切れないのかというと、その人が他社での借り入れが100万円だと思っていても、実際はいくらか返済していて借り入れ残高が減っている可能性があります。また、年収の解釈が違っていることもあります。
3秒診断はあくまでも融資可能かどうかの見込みを判断するだけです。そのため本当に融資するにはもっと正確に審査をする必要があるのです。
アコムの本審査の内容
3秒診断では氏名や生年月日、住所、勤務先などは一切入力しませんでした。しかし、本審査では個人情報をすべて入力します。
主な審査項目は次の通りです。
- 本人情報(氏名、生年月日、電話番号など)
- 住宅情報(住所、持家か賃貸、社宅かどうか、入居年月、家賃や住宅ローンの負担の有無など)
- 勤務先情報(勤務先名、所在地、電話番号、業種、社員数、入社年月、年収、雇用形態など)
- 他社の借り入れ状況(他社の借り入れ件数と金額)
- 希望融資額
本審査は信用情報機関への照会と在籍確認がポイント
本審査はごまかしはできません。その人の信用度(お金を貸しても大丈夫かどうか)をきちんと調べます。
アコムから信用情報機関への照会
アコムでは氏名と生年月日をもとに信用情報機関にその人の借り入れ状況や返済の遅れがないかどうかなどを調べます。現在だけでなく過去にどこでどれだけ借りていたか、返済の遅れがないかどうかなどが一定期間登録されていて、融資を行う金融機関は照会できるようになっているのです。
申し込み時に自分でも他社借り入れ金額を入力しますが、それが本当かどうかもすぐにわかってしまいます。また、過去に何度も返済が遅れていると、総量規制の範囲内であっても審査にマイナスの影響を与えます。
当然、本人確認書類(運転免許証など)を提出するので、他人になりすますということもできません。
アコムから職場への在籍確認(電話連絡)
もうひとつのポイントは職場への在籍確認です。これは申し込み時に入力した会社で本当に働いているかどうかを確かめるためです。
在籍確認の方法はアコムのスタッフが個人名で職場に電話をかけます。電話の内容は「〇〇さんはいらっしゃいますか?」と聞くだけなので、心配するものではありません。アコムという社名も、お金を借りようとしているということ、勤務状況や年収を聞くといったこともないので、安心してください。
このように本審査ではかなり本格的な審査を行います。
アコムの本審査が厳しい理由
アコムなどの消費者金融は「無担保」「保証人なし」でお金を貸してくれます。それだけにもし返済されないと会社は困ってしまいます。
そこで、融資をする前に「本当に収入があるかどうか」「返済能力があるかどうか」を確認する必要があるのです。そのためにきちんと審査をしています。
アコムの審査基準は業界水準
大手消費者金融では月次データ(マンスリーレポート)などで新規申し込み者に対する新規貸し付けの割合を示す「新規貸付率」を公表しています。
アコムと消費者金融各社の新規貸付率を比較してみましょう。
会社名 | 審査通過率(%) |
---|---|
アコム | 43.2%※2018年3月期 |
アイフル | 46.3%※2018年3月期 |
プロミス | 45.6%※2018年3月期 |
⇒マンスリーレポート|IR情報|アコム株式会社(三菱UFJフィナンシャル・グループ)
⇒アイフル月次推移/AIFUL Monthly Data (2017/4~2018/3)
⇒SMBCコンシューマーファイナンス月次営業指標
このようになっています。むしろアコムは一社目のカードローンに選ばれることが多いので審査通過率が高いという話もあります。
アコムの3秒診断をする意味はある?
ここまででご説明してきたように、アコムの3秒診断は年齢と年収、他社借り入れ金額だけで判断するもので、本審査ほど細かい内容を見ているわけではありません。
審査通過できそうかどうか3秒診断である程度は判断できる
もしすでに複数の会社から年収の3分の1近くまで借りている場合は、「あまり多くは借りられない」と判断できます。また、過去に自己破産や債務整理をしている場合も審査は通りにくくなるでしょう。
特に過去にアコムで借りて大幅な返済遅延があったとか、債務整理をしている場合は本審査を受けてもまず融資は難しいと言えます。
ただ、そうではない場合は本審査を受けてみることをおススメします。3秒診断は本当に3秒で終わるので、それほど面倒なものではありませんが、正確な診断結果が出ないというデメリットがあります。
よほど状況が悪いという人でない限りは、本審査を受けてみましょう。
他社借り入れがある場合はアコムのおまとめローンがおススメ
他社に借り入れがあり、総量規制の範囲を超えるという場合、それで絶望するのはまだ早いですよ。アコムには「おまとめローン」があります。
これはカードローンではありません。他社の借り入れ分を返済するのが目的の目的別ローンで、総量規制の対象外にもなっています。年収の3分の1以上を他社で借りていて、返済が苦しい場合はおまとめローンを利用して完済してしまいましょう。
この場合は3秒診断はなく、本審査を受けることになりますが、毎月の返済の悩みが軽減されるのでおススメです。
アコムでは借り入れや返済に関する相談にも応じているので、上手に利用してみましょう。