カードローン審査本曰絺い!審査が甘いのは?
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最初に結論から申し上げますと、審査が甘い・絺いカードローンは存在しません。
そもそも銀行カードローンの審査は銀行がやっているわけではないのです。実は銀行カードローンの審査は消費者金融が行っているのがほとんど。審査基準や審査方法の実態に迫ります。
カードローン審査本曰絺い?銀行カードローンの審査は銀行はやっていない!?
銀行というとお堅いイメージがありますね。
- なかなかお金を貸してくれない
- 細かいところまで審査をする
などと思われがちです。
しかし、実際はカードローンの審査は銀行が行っているわけではないんですよ。
銀行カードローンの審査は保証会社が実施
銀行というと「お金を預かるところ」「お金を貸すところ」なので、カードローンの審査は自分の銀行でやっているというイメージがあります。
しかし、実際は別の会社を保証会社として依頼し、審査をしてもらっています。そのことは「申し込み条件」の中に記載されています。例えば三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」の場合は、次のように記載されています。
- 年齢が満20歳以上65歳未満の国内に居住するお客さま
- 原則安定した収入があるお客さま
- 保証会社(アコム(株))の保証を受けられるお客さま
三菱東京銀行カードローン「バンクイック」ではアコム(株)を保証会社として依頼し、アコム(株)が審査を行っているといううことです。
銀行カードローンの保証会社とは
銀行カードローンは保証人や担保が不要で、その人を信頼してお金を貸しています。ところが貸した人が約束通りに返済をしないと、銀行は「貸し倒れ」となり困ってしまいます。
そこで、お金を貸すときに保証会社に保証料を払って保証人代わりになってもらいます。しかし、保証会社は保証料をもらえば無条件に保証人代わりになるかと言うと、そんなことはありません。
お金を貸した人がきちんと返済してくれないと保証会社が困るからです。そのために銀行カードローンの申し込みがあると、保証会社が審査をして貸してもいいかどうか、いくらまで貸すかの判断をしています。
そういう背景があるために、銀行カードローンの申し込み条件の中に「保証会社の保証を受けられる人」が入っているのです。
銀行カードローンの保証会社
銀行カードローンでは、下記の会社に保証と審査を依頼しています。
銀行 | 保証会社 |
---|---|
三菱UFJ銀行 | アコム(株) |
イオン銀行 | イオンクレジットサービス(株)、オリックス・クレジット(株) |
みずほ銀行 | みずほ銀行、(株)オリエントコーポレーション |
三井住友銀行 | SMBCコンシューマーファイナンス(株) |
楽天銀行 | 楽天カード(株)、(株)セディナ |
オリックス銀行 | オリックス・クレジット(株)、新生フィナンシャル(株) |
ソニー銀行 | アコム(株) |
銀行カードローンの審査は消費者金融や信販会社が実施していた
上の表でもわかる通り、銀行カードローンの審査と保証はアコムなどの消費者金融やセディナなどの信販会社が実施しています。
上記の保証会社を分類すると、次のようになります。
消費者金融 | アコム、オリックス・クレジット、SMBCコンシューマーファイナンス |
---|---|
信販会社 | セディナ、オリエントコーポレーション |
貸金業者 | 楽天カード、新生フィナンシャル |
いずれも自社でもお金を貸している会社ばかりなので、審査のノウハウが充実しています。また、銀行が加盟していない信用情報機関(JICCやCIC)への照会ができるという点も保証会社に審査を依頼するメリットになっています。
銀行カードローンの審査は保証会社によって違う?
どこの会社でも審査内容や審査基準は公開されていません。そのためにどこの保証会社の審査が甘い・絺いとか、どこが厳しいということはわかりません。
ただ、違う銀行でカードローンを申し込んでも、保証会社が同じならば審査結果は同じです。
銀行カードローンを申し込む前に保証会社をチェック
例えば、三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」とソニー銀行はアコムが保証会社になっています。
もし三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」に申し込んで審査に落ちた人が、ソニー銀行カードローンに申し込んだとしても、アコムが審査をしているので結果は同じで融資は受けられないということになります。
同様に過去にアコムで借りていて自己破産など金融事故を起こした人がアコムを保証会社にしている銀行カードローンを申し込んでも、結果はNGです。
金融事故の記録が残っているため、審査は通りにくいと言えるでしょう。
消費者金融の審査に落ちた人が銀行カードローンの審査に通る?
消費者金融の審査に落ちた人が、銀行カードローンを申し込んだら審査に通るでしょうか?
融資額だけが問題の場合は銀行カードローンは通るかも
消費者金融の融資額は貸金業法の総量規制で「年収の3分の1まで」と決められています。そのため、年収300万円の人がすでに消費者金融で100万円借りている場合は、それ以上は借りることができません。
審査に落ちてしまいます。
しかし、銀行カードローンには総量規制がないため、融資額は年収だけで決まるわけではありません。
もしその人が返済の遅れや過去に金融事故がなく、きちんと働いていることがわかれば、銀行カードローンで借りることは可能だと言えるでしょう。
ただし、それも審査を受けてみないとわかりません。
すでに自転車操業になっている場合は審査は厳しい
例え消費者金融で借りていてもきちんと返済していれば、銀行カードローンの審査に大きな影響を与える可能性は低いと考えられます。
ところが消費者金融での返済が遅れ、返済のために別のところで借りるといった「自転車操業」状態に陥っている人は、その上に銀行カードローンを借りるのは難しいでしょう。
まずは自転車操業の状態を解決することが大切で、それには新たに借りるのではなく弁護士などの専門家に債務整理の相談をするようにしましょう。
銀行カードローンの審査に通るには
銀行カードローンの審査に通るには、何かコツがあるのでしょうか?
銀行カードローンの審査は信用度が重要
銀行カードローンの審査に限らず、クレジットカードや消費者金融の審査でも、住宅ローンの審査でも同じで、とにかく信用度を上げることが大切です。
信用度とは?
自分が誰かから「お金を貸してほしい」と言われたときのことを考えてみましょう。
-
Aさん:見ず知らずの通りがかりの人
Bさん:昔の同級生だけど、今は何をしているかわからない人
Cさん:友達だけどいろんな人からお金を借りて返していないと評判の人
Dさん:まじめに働いている親しい友達だけど親が病気でお金に困っているという人
この4人の中で誰になら貸してもいいと考えますか?Dさんなら貸しても返してくれそうだと判断できますよね。それはDさんが信用できるからです。
銀行カードローンも同じです。銀行カードローンはまさに「どこの誰かわからないあなた」にお金を貸すということです。それだけに審査は慎重に実施されます。
信用度を落とさないためには
信用度とは、次の点で判断されます。
- 返済が遅れていない
- 他社での借入が少ない
- 年収が多い
- 勤続年数が長い
- 過去に金融事故(自己破産や任意整理など)を起こしていない
ただ、すでに何社からも借りて返済が遅れている場合は、今すぐに信用度を上げることはできません。延滞の履歴は信用情報機関に登録されます。JICCでは1年間、CICは完済から5年間はずっと記録が残るので注意しましょう。
せめて今からは返済が遅れないようにきちんと返していくことが大切です。
なお、勤続年数に関しては、最近は転職しながらステップアップするケースが増えています。そのため、勤続年数が短いというだけで銀行カードローンの審査に落ちるとは言えません。
銀行カードローンの審査は総合的な判断で決まる
ここまででご説明してきたように銀行カードローンの審査は、各銀行が依頼している保証会社が実施しています。
それぞれの審査基準は公開されていませんが、信用情報機関の登録内容などを元に判断されます。
実際の審査結果はその人の現在や過去の借入状況、年収、勤続年数と融資希望額を総合的に判断して決定します。
銀行カードローンの最大融資額は審査次第
銀行カードローンの最大融資額は下記のように800万円がデフォルトになってきています。
楽天銀行 | 800万円 |
---|---|
三井住友銀行 | 10~800万円 |
みずほ銀行 | 800万円 |
イオン銀行 | 800万円 |
三菱UFJ銀行 | 800万円 |
ただし、この上限まで借りるには、相当信用度が高くないと難しいでしょう。銀行カードローンには年収に対する融資額の制限はありませんが、年収が200万円の人が600万円ものお金を無担保、保証人なしで借りることはできません。
そのためにも慎重に審査をしています。その意味をよく理解して、どこにいくら申し込むかを考えてみましょう。