借入の一部だけをまとめるだけでもOK!借入先を減らすだけでもおまとめローンになります
おまとめローンとは、借り入れ先を一か所にするものとは限りません。一部をまとめて借り入れ先を減らすだけでも意味がありますし、逆に一つの業者にまとめても、金利が安くならないなら意味がないとも言えます。
借り入れ先を一か所にすればおまとめローン…。というのは半分正解で、半分間違いです。
まず、一つの業者にまとめなくても、複数あった借入をまとめて、借入件数を少なくするだけでも、一応おまとめローンになります。また、一つの業者にまとめても金利が変わらないなら意味はありません。
一つの業者にまとめず、借入件数を減らす
おまとめローンでは一つの業者にまとめるのが理想です。一番わかりやすいし、低金利になるからです。しかし、必ずしも一つの業者にまとめる必要はないんですね。
例えば5つの業者から借りていたら、そのうち4つをまとめて、最終的に2つまで減らす…という風でもいいのです。これだって4つの業者をまとめたわけですから、立派なおまとめローンです。
個別に完済して、借入件数を減らすのは?
これはおまとめローンとはいいません。借金総額が減っているからです。おまとめローンというのは「借金総額はそのままで、件数だけ減る」というもの。
もちろん、借入総額が減って、借入件数も減るというのが一番いい状態です。なので、この「個別に完済して、借入件数を減らす」というのは、おまとめローンよりもいい方法と言えます。ただ「おまとめローン」という名前では呼ばない、ということですね。
金利が安くならなければ意味がない?
他に「おまとめローン」と呼ぶべきでないケースとして「金利が安くならない」ということがあります。借金の一本化をしても、個別で借りている時と金利が同じ、むしろ高くなる…という場合はおまとめローンとは言わない、という指摘です。
しかし、これについては反論もできます。「たとえ金利はそのままでも、借金の一本化には意味がある=おまとめローンと呼んでいい」ということです。
金利が下がらなくてもメリットがある
金利が安くならなくても、借金の一本化にはメリットがあります。それは、正確な借入状況がわかりやすくなる、ということ。これだけでも完済の手順がハッキリするので、完済へのモチベーションが上がるものです。
返済にかかる手間・手数料も減る
さらに、借金の一本化をすることによって、個別の返済で発生していた手数料や手間もなくなります。消費者金融の場合、コンビニATMなどで返済すると手数料がかかりますが、それらがなくなるということですね。
手数料が月500円だとしたら、年間で6000円
それだけの金額を節約できて、しかも手間がなくなった分の自分の時給も考慮されるわけですから「十分メリットがある」というのは確かでしょう。
これらの理由により「別に金利が下がらなくても、借金の一本化をしただけでもおまとめローンと呼んでいい」という指摘もあります。
「おまとめローン」という名前かどうか
これは少数派の指摘ですが、「借金の一本化をしても、おまとめローンという名前のサービスでなければ、おまとめローンとは言わない」というものもあります。確かにそうかも知れませんが、別におまとめローンという名前が大事なのではなく、「借金の一本化をする」という中身が大事なのですから、この主張はあまり意味がないでしょう。
ただ、この主張にも参考にすべき部分があります。それは「おまとめローン」という名前がない業者・銀行でも、借金の一本化ができる、ということ。
「おまとめローン」の名前でなくてもOK
たとえば消費者金融だと「おまとめローン」という専用コースを提供しているのは、アイフル・プロミス・アコムの3社だけです。SMBCモビットなどの他社は「おまとめローン」という名前のコースは持っていません。
しかし、たとえばSMBCモビットで追加で借り入れすることができ、それを借金の一本化に使えるなら、それは立派な「おまとめローン」なんですね。同じように銀行カードローンでも「おまとめ・借り換えOK」と書いている所は少ないですが、そうでない銀行でも、借金の一本化はできるのです。
というように、「借金の一本化をしても、おまとめローンという名前でなければ、おまとめローンとは言わない」という主張は、こう受け取ることもできるのです。「借金の一本化さえできれば、おまとめローンという名前でなくてもいい」ということですね。おまとめの選択肢を広げるための、一つの参考にしていただけたらと思います。