キャッシングの審査に通るのは何歳まで?年齢と審査の関係をチェック!
年齢がキャッシングの審査に与える影響は?申し込みは何歳までOK?キャッシング審査に通る年齢は20歳~70歳まで。消費者金融なら69才か74才までで、銀行カードローンは65歳までが中心です。
キャッシングの申し込みは若い人は不利になるのでしょうか?また、何歳まで申し込みは可能なのでしょうか?
年齢がキャッシングの審査にどう関係するのか、くわしく見ていきましょう。
キャッシングの審査に年齢制限はある?
キャッシングの審査を受ける段階で年齢制限はあるのでしょうか?
実は消費者金融も銀行カードローンも、それぞれ利用できる年齢が決まっています。金融機関ごとに見てみましょう。
消費者金融のキャッシングが可能な年齢
消費者金融のキャッシングは以下の年齢が対象になります。
借り入れ先 | 年齢 |
---|---|
アイフル | 20歳以上(利用中に70歳になった時点で新規融資は停止) |
アコム | 成人以上 |
プロミス | 18歳以上74歳以下 ※高校生・定時制高校生・高等専門学校生・専業主婦は不可 ※18歳および19歳は、収入証明書類の提出が必須 ※収入が年金のみの方はお申込いただけません。 |
SMBCモビット | 20歳以上74歳以下※収入が年金のみの方はお申込いただけません。 |
20歳以上で上限は74歳までというところが多くなっています。
銀行カードローンが利用可能な年齢
銀行カードローンも20歳以上から利用が可能ですが、年齢の上限は銀行によって異なります。
銀行 | 年齢 |
---|---|
三菱UFJ銀行 | 20歳以上65歳未満 |
楽天銀行 | 20歳以上62歳以下 (パート・アルバイト、専業主婦は60歳以下) |
auじぶん銀行 | 20歳以上70歳未満 |
イオン銀行 | 20歳以上65歳未満 |
三井住友銀行 | 20歳以上69歳以下 |
ソニー銀行 | 20歳以上65歳未満 |
オリックス銀行 | 20歳以上69歳未満 |
クレジットカードの申し込み年齢と混合しないこと!
キャッシングの申し込みは年齢の上限はさまざまですが、どこも20歳以上からとなっています。では、自分で働いて収入を得ていても、20歳未満は利用できないのでしょうか?
答えは「利用できない」です。
ただし、クレジットカードは20歳未満でも18歳以上であれば作ることができます(親の同意が必要)。それと混同してキャッシングも18歳以上からOKと勘違いされることがあるので注意しましょう。
キャッシングの申し込み条件は年齢だけじゃない!
当然のことですが、キャッシングの申し込み条件は年齢だけではありません。
消費者金融は本人に収入があること
消費者金融では年齢条件以外に「本人に安定した収入があること」を条件にしています。68歳で申し込み可能な年齢でも、定年退職していて無収入の場合は利用できません。
なお、この場合の収入に年金は含みません。正社員、派遣社員やパート・アルバイトなどで働いて収入を得ていることが条件になります。
銀行カードローンは本人または配偶者に収入があること
銀行カードローンも基本的に本人に収入があることが条件になります。なお、下記のように一部の銀行では本人に収入がない専業主婦でも配偶者に収入があれば申し込みは可能です。
専業主婦の申し込みが可能な銀行カードローン
専業主婦でも申し込み可能な銀行カードローンは次の通りです。
- みずほ銀行カードローン
- イオン銀行カードローン
- 三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」
- 楽天銀行カードローン「スーパーローン」
- ソニー銀行カードローン
この場合も本人の年齢はそれぞれの銀行カードローンの規定通りですが、配偶者の年齢は問われません。
ただし、申し込み者が専業主婦で年齢の上限ギリギリの場合は審査が難しいかも知れません。
20歳以上でも学生は不可のところも!
20歳以上であれば学生でアルバイトなどで収入を得ている人でも銀行カードローンの申し込みが可能ですが、イオン銀行カードローンは学生不可になっています。
自分が申し込もうと思う金融機関の利用条件がどうなっているか、事前によく確認することが大切です。
キャッシングの年齢以外の審査項目
キャッシングの申し込みは年齢条件以外に、安定した収入を得ていること、保証会社の保証を受けられること(消費者金融の場合はその会社の基準を満たすこと)という条件があります。
具体的な年収や勤続年数の条件は設定していませんが、不定期な収入ではなく継続して収入があることが重要です。
キャッシングの審査のチェック項目
キャッシングの審査内容はどこの金融機関も明らかにしていませんが、申し込み時に記入する内容からどんな点を審査するのかが予測できます。
キャッシングの申し込み時の記入内容
記入内容 | 項目 | 目的 |
---|---|---|
本人に関する情報 | 氏名、性別、生年月日、電話番号など | ①年齢を判断するため ②信用情報機関に照会する際の本人特定のため |
住居に関する情報 | 住所、郵便番号、住居の形態(一戸建てかマンション・アパートか、持家(家族所有含む)か賃貸、社宅・寮など)、居住年数、住宅ローン・家賃の本人負担額 | 返済が遅れた場合の連絡先を知っておくため |
勤務先に関する情報 | 勤務先名、所在地、電話番号、業種、職種、雇用形態(正社員、派遣社員、パート・アルバイトなど)、勤続年数(入社年月)、年収など | 安定した収入を得ているかを判断するため |
他社借入状況 | 他社での借入件数と金額 (住宅ローンなどを除く) |
①融資をして返済可能かどうかを判断するため ②(消費者金融の場合)総量規制の範囲内かどうかを判断するため |
融資希望額 | 希望する融資額 | ・返済可能な額かどうかを判断するため |
申し込みは自己申告なのでさらに審査を実施
上記のような内容を申し込み時に記入しますが、これらは自己申告です。
そこでこの内容に間違いがないかどうかを次のような方法で審査していきます。
記入内容 | 審査方法 |
---|---|
本人に関する情報 | 本人確認書類の提出 |
住居に関する情報 | 本人確認書類の提出 |
勤務先に関する情報 | 職場への在籍確認の電話 |
他社借入状況 | 信用情報機関への照会 |
では、それぞれについてくわしくご説明します。
本人確認書類
金融機関によって多少異なりますが、次のような書類を提出します。
- 運転免許証
- パスポート
- 個人番号カード(マイナンバーカード)
- 健康保険証
これらはいずれも氏名、性別、生年月日が印字されているので、本人を確認するために使用されます。
ただし、健康保険証は顔写真と住所がありませんし、パスポートも住所は手書きになります。そのため、これだけでは本人確認書類と認められず、次の書類を一緒に提出するように指示するところもあります。
- 住民票(写し)
- 印鑑証明書
- 公共料金(電気代、水道代、ガス代、NTT、NHKなど)の領収書
なお、転居して運転免許証などの住所変更ができていない場合も、住民票などが必要になります。
本人確認書類は画像をアップロードするだけ
最近のキャッシングはほとんどのところがネット申し込みが可能で、パソコンやスマホ、ケータイの画面から手軽に申し込みができます。
本人確認書類もスマホやケータイのカメラ機能を使って撮影し、そのまま画像をメール送信またはアップロードすれば提出完了です。
パソコンの場合はスキャンするかデジカメで撮影した画像をパソコンに取り込んで送信(またはアップロード)します。スマホよりも少し手間がかかりますが、郵送よりは早いのですぐに審査を始めてもらえます。
勤務先の確認
申し込み時に記入する勤務先名は自己申告です。本当にそこで働いているのかどうかわかりません。
そこで審査の段階で職場に「在籍確認」の電話をかけることになっています。在籍確認は個人名でかけてきて、次のような会話をするだけです。〇〇さんがキャッシングを申し込んだ場合の在籍確認の例です。
- (金融機関の担当者)もしもし、△△(個人名)と申しますが、〇〇さんはいらっしゃいますか?
- (職場の人)申し訳ございません。〇〇は外出しております。
- (金融機関の担当者)わかりました。では結構です。
これだけで終わりです。職場の人が「どんな用件ですか?」と聞かれても答えることはありませんし、「〇〇さんからかけ直させます」と言われても「結構です」と言って終わります。
在籍確認とは言うものの「〇〇さんは本当にそこで働いているんですか?」「何年くらい働いていますか?」「勤務状態はどうですか?」などの失礼な質問をすることはありませんし、キャッシングに関する電話だとわからないように配慮しています。
ただ、直接勤務先に電話をするために、本当に在籍していない場合はそれがすぐにバレてしまいます。
例えば1ヶ月前に退職したとか、育児休暇中という場合は審査に響く可能性があります。
信用情報機関への照会で他社借入を審査
審査で何より重要なのが信用情報機関への照会です。
信用情報機関というのは「JICC」「CIC」「全国銀行協会」の3機関で、そこには金融商品(カードローン、クレジットカード、各種ローンなど)の利用状況が登録されています。
特に審査で重要なのは次の点です。
- 本人の特定(氏名、性別、生年月日)
- 現在と過去の借入状況(どこの金融機関でいつ、どんな契約をしたか、残高)
- 返済の状況(いついくら返済したか、返済の遅れの履歴など)
- 金融事故の有無(自己破産、任意整理、個人再生などをしていないか)
金融事故の履歴は5年~10年は登録されています。もし自己破産や任意整理の記録があると、審査は通らない可能性があります。
また、借入件数や金額が多い場合、何度も返済が遅れている場合も、審査に影響を与えます。
消費者金融は総量規制に注意
消費者金融は「総量規制」があり、「年収の3分の1以上は借りられない」となっています。
信用情報機関に照会して他社での借入がすでに年収の3分の1になっている場合は、それ以上を借りるのは難しくなります。
なお、消費者金融で収入証明書類が必要なのは新規借入が50万円以上の場合または他社と新規の借入の合計が100万円以上の場合です。例えば年収が90万円の人は総量規制で30万円までしか借りられませんが、融資希望額が50万円までなら収入証明書類の提出は不要です。なので40万円の融資を受けられる可能性があります。(他社で借りていない場合)
ただし、たとえ審査に通ったとしても、借りたお金は返していかなければなりません。自分の現在の年収と他社での借入状況などをよく考えて申し込むようにしましょう。無理のないように計画的に借りることが大切です。
結論!キャッシングの審査は年齢と収入、融資希望額のバランスが大事
これまでの話をまとめると「キャッシングの審査は年齢だけでなく、収入と融資希望額のバランスが重要」ということになります。年齢が20歳で年収が200万円なのに500万円ものキャッシングを申し込んでも審査には通りにくいと言えます。
また、年齢が60歳を過ぎていて、定年退職してアルバイト収入だけという人が高額なキャッシングを申し込むのも無理があります。それは「この人は本当に返せるのか?」と思われるからです。
一方、30代、40代で年収は500万円という人でも、すでに他社から600万円も借りていたら、新規の融資は難しくなります。キャッシングの審査は年齢だけで決まるわけではなく、年収と現在の借入残高、希望融資額から総合的に判断されます。
それをよく理解して利用するようにしましょう。