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根保証の罠! 終わらない連帯保証人にご注意を!

カードローンの基礎知識 2021/10/29 5783view

根保証とは「所定の期間&限度額まで、何度でも借金の保証人になる」契約です。保証人になった相手の最初の借り入れが完済しても、次にその人がまた借りたらそれも保証しなければなりません。通常の連帯保証人よりも危険です。

督促に悩まされる

保証人というと、その借金を相手が返済したら、それで役目が終了…と思っている人が多いでしょう。確かに通常はそうですが、実は「根保証」というものがあります。

根保証で契約することは割と普通ですが、この根保証の場合「1回の借金が完済しても、まだ保証人の役目が続く」ことになります。

まるで『ATM』所定の期間中、限度額までなら何度でも保証人になってしまう

根保証は最初に「保証人になる期間&限度額」を決めます。例えばあなたが、Aさんの根保証をするとしましょう。この時「500万円、5年」と決めたら、5年間あなたは、何度でもAさんの保証人になる必要があります。つまり、最初の借金をAさんが完済しても、5年以内にまたAさんが借金したら、そこでも保証人になるということですね。

保証人になる金額は限度額の範囲内で何度でも

借金を抱えて押しつぶされそう期間については上の通りで、金額については最初に定めた限度額の範囲内です。つまり「500万円、5年」の根保証で、もしAさんが1,000万円の借金をしたなら、オーバーした500万円については関係ありません。あるいは、5年を過ぎれば、1,000万円全部関係なくなります。しかし、5年の間、500万円分はあなたが保証しなければならないのです。

というように、設定した金額の範囲内で、期間中だったら何度でも保証人になります。それも「自動的になっている」というのが怖い所です。まるであなたがATMになるカードローンのようです。

根保証だと保証人になったことの連絡が行かない

基本的に根保証は「何度も保証人になる契約をするのが面倒」という理由で生まれたシステム。そのため、上のAさんのように追加で借り入れする時でも「Aさんが追加で借りようとしていますが、いいですか?」という連絡は来ません。

来る場合もありますが、基本的には一度、根保証を引き受けたら、後は勝手にAさんが再契約して、いつの間にかあなたが自動的に再度保証人になっている…という形なんですね。

終わらない連帯保証人は破滅の原因になる

このように根保証というのは、いわば「終わらない連帯保証人」。連帯保証人というだけでも、かなり危険ということは、多くの人が『ナニワ金融道』などのマンガ・映画などでよく知っているでしょう。

それだけ危険な連帯保証が、期間中ずっと続くわけですから、根保証は危険なことこの上ありません。絶対に結んではいけない契約の一つと言えるでしょう。

保証期間が過ぎても、保証人の義務が継続することも

根保証は、保証期間が過ぎた後でも、保証人であり続けないといけない場合があります。というのは「期間中に借金が完済しなかった場合」です。契約が完了していないので、義務が残されるのです。

この場合、期間を過ぎた後も、当然その借金の完済の義務があります。その借金が完済されるまで、根保証の義務は続くのです。無事に借金が完済されればそこで解消しますが、このような落とし穴もあるので、保証期間が過ぎたら安心…とは思わないようにしましょう。

絶対に人の借金の保証人になってはいけない

このように、根保証というのは借金の保証人のスタイルの中でも特に危険なものの一つ。しかし、根保証に限らずそもそも「人の借金の保証人になる」ということ自体が危険だと考えましょう。「保証人になってはいけない」ということは、多くの人が子供の頃に親から聞いていることが多いです。それでもなってしまうのは、つい「義理」とか「人情」という、曖昧な感情に流されてしまうからです。

もしその相談をされた時、心から「助けたい」と思うような友達だったら、助ければいいでしょう。しかし、少しでも迷うようなら、その相手は本当の友達ではないでしょう。だから、保証人になる必要などないのです。

そもそも、本当の友達は借金の保証人など頼んでこない

大体、ほとんどの人は「本当の友達」に対して、借金の保証人など頼まないものです。それは自分が頼む場合を考えればわかるでしょう。どんなに嫌でも、困った場合はまず親や親戚に頼みに行くはずです。

もちろん「他に頼める相手がいない」という理由で、「一番仲がいい」友達に頼むことはあると思います。しかし、それはあくまで「一番成功率が高い」「批判される可能性が少ない」というだけの理由のはずです。たとえば幕末の志士などのように「お互い何があっても助けると誓った」というような関係だから…、という強い理由ではないでしょう。

根保証を頼む=関係性が壊れても仕方ない

関係性が壊れるお金が絡むと関係性が壊れる可能性は非常に高くなります。保証人、さらに根保証ならば尚更です。相手はそれを覚悟の上で頼んでいるのでしょうか? あなたとの関係性が壊れても良いと思っているのでしょうか?

というわけで、冷たいようですが、友達からの借金の保証人の依頼など、ほとんどは無視してもいいのです。中途半端な情に流されたために、家族まで巻き込んでしまい、その友人よりも大切な家族を傷つけてしまった人の例は、枚挙に暇がありません。

現代では、お金が必要ならカードローンで簡単に借りられる

基本的に、現代では普通のサラリーマンなら、100万円~200万円は、カードローンで簡単に借りられます。銀行カードローンのような低利子のキャッシングでも借りられます。それで借りられないということは、何かしらその友人には問題があるのです。

問題があるから、後ろめたいから、借りられない

あなたに対しては隠しているかも知れませんが、明らかに本人に非があるような理由で、お金に困っていることもあり得るわけです。というわけで、クドいようですが「借金の保証人には絶対にならない」ということを、常に肝に銘じてください。そして、自分も友達に保証人を頼んだりはしないことです。

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