ご利用は計画的に！この言葉の本当の意味とは？消費者金融カードローン活用法！
何気なく見過ごしがちな「ご利用は計画的に」という8文字。そこには消費者に対して注意喚起を促す深い意味が込められています。キャッシング地獄に陥らないよう正しい借り入れと適切な返済を心掛けましょう。
カードローンの利用には、「ご利用は計画的に」という文言が必ず使われています。それはひとえに、無計画な利用に走ってしまう人の多いことが背景にあります。計画的なカードローンの利用とは何か？ なぜ無計画な利用に走ってしまうのかを解説していきます。
「ご利用は計画的に」の意味をしっかりと把握しよう！
カードローンの利用には、とかく「計画的なご利用を！」という言葉が付いて回ります。
もちろんこの言葉には、「無計画な利用によって不利益を被らないように」という思いも込められているのですが、そもそも社会人で計画的な金銭管理ができていれば、貯金も十分にあって、カードローンを利用する必要すらないわけですよね？
そのため、「カードローンを計画的に利用する」ということに違和感を感じている人もいらっしゃるでしょう。
「計画的＝依存し過ぎない」という考え方を
「計画的」というのは、言い換えれば「依存し過ぎないように」という意味でもあります。
これはもちろん、「50万円借りたら5万円で光熱費を支払って、1万円でスマホ代を支払って……残りのお金は食事やショッピング――」という意味ではありません。
カードローンの利用が必要となったきっかけに対してどのくらいの金額が必要なのか？ ということが、すなわち「計画的な利用」という意味になるのです。
本当に足りないものだけを賄う
あれもこれも……と、すべてをカードローンで賄うのではなく、足りない部分に関してのみ借りたお金で賄うというのが、本来のカードローンの「計画的な利用」ということになるわけですね。すなわち無駄に使うお金は借りすぎないことが大切なのです。
カードローン利用の本来の目的を忘れないこと
なぜカードローンには、「ご利用は計画的に」という言葉が付いて回るのでしょうか？
それは、カードローンを利用するきっかけとなった原因、借り入れの本来の目的を忘れてしまい、手軽に借りることができるシステムに甘え過ぎてしまう人が多いことが原因なのです。
カードローン利用でもっとも多いのが生活費や交際費！
カードローンを利用する理由として、もっとも多いのが生活費。足りない生活費を賄うためにカードローンを利用する人がもっとも多いそうです。
次いで多いのが交際費。お金がないことを理由におろそかにできない付き合いというのもありますから、そうした理由でカードローンを利用する気持ちも良く分かります。
本来の目的でのみ利用する＝計画的な利用
生活費や交際費が理由の場合、本当に必要な分だけをカードローンでカバーし、それ以外は一切借り入れをしない――ということが、すなわち「計画的な利用」となります。
言い換えれば、「計画性に沿った借り入れをしている」という状態ですね。
必要以上に引き出してしまう＝無計画な利用
ですが、カード一枚で手軽に引き出せてしまう便利さに甘えてしまい、ついつい余計な金額を引き出してしまうことも少なくないのです。
余った利用枠を他のことに使ってしまう危険性
ご存知ように、カードローンは、「10万円だけ借りたい」という場合でも、審査次第では30万円や50万円という枠が与えられます。
本来は10万円あれば十分なのに、それ以上の枠が与えられてしまうため、残った枠を遊興費や娯楽などに使ってしまう危険性も孕んでいるのです。
自分のお金を引き出していると勘違いし見栄が生まれます
また、手軽にATMから引き出せてしまうわけですから、自分のお金を引き出しているかのような錯覚にも陥ります。
それが結果として、「自分はお金をたくさんもっている！」という勘違いに発展し、周囲に対する見栄まで生まれてしまいます。
その見栄を保つための変なプライドが、新たな借り入れへと走ってしまう要因なのです。
計画的な利用からの逸脱が多重債務を生みます
もちろん、審査の結果で自分に与えられている利用可能枠ですし、カードローンは基本的に使途自由なわけですから、そのお金を何に使おうが個人の自由です。
しかし、「計画的な利用」から逸脱してしまった結果、多重債務などに陥って債務整理にまで至ってしまうケースも少なくないのが現状なのです。
「ご利用は計画的に」はただの謳い文句ではありません！
一度カードローンの便利さにハマってしまうと、そこから抜け出せなくなってしまうことは、珍しいことではありません。
近年では、貸金業法による総量規制というルールによって、少なくとも消費者金融や信販会社などのカードローンは、年収の1/3を超えた借り入れが不可能となっています。
「ご利用は計画的に」は多重債務や自己破産者が頻発していた時代にできたルールのひとつです
それでも多重債務者がまだまだたくさんいるという現状を見る限り、計画的な利用から無計画な利用へと陥ってしまう人がゼロになるという日は来ないのではないかとすら思えてきます。
実は、「ご利用は計画的に」という言葉は、単なる謳い文句などではなく、そうしたことを危惧して儲けられたルールのひとつなのです。
宣伝で注意喚起を促すという取り決め
一昔前、空前の消費者金融ブームとも呼べるような時代がありました。
しかしその反面、多重債務に陥って自己破産する人が増加し、それを苦に自殺する人も後を絶ちませんでした。
現在よりも高金利でお金を貸していた消費者金融などは、そうした背景を受けて法律による規制の対象となりました。
消費者への注意喚起→「ご利用は計画的に」
そんな中で、テレビCMなどの宣伝や広告などに、消費者に対する注意喚起のためのメッセージを含めましょうという取り決めにより、「ご利用は計画的に」という言葉が誕生したという経緯があるのです。
たった8文字に込められた深い意味
何となく見逃してしまいがちな短いメッセージですが、そこにはとても深い思いが込められているわけなのです。
収入や収支のバランスというのはとても大事ですが、それを実践するのは結構難しいもの。急な出費などが重なれば、バランスを保つのはとてもではありませんが容易なことではありません。
カードローンは主役ではありません！脇役です
そんなときのための、ちょっとしたサポートとなるのがカードローンです。
カードローンは、主役を引き立たせるための名脇役ではありますが、決して主役ではありません。
利用前にそこをしっかりと見直すことがで、「計画的な利用」へと繋がる第一歩となることは、疑いようのない事実です。
