年金受給者とフリーターどちらの方がキャッシング審査に通りやすい?申し込み条件をチェック!
フリーターと年金受給者を比較すると、断然フリーターの方が審査に通りやすいです。自分の収入があるのはもちろん、若いので病気やケガで倒れるリスクもないからです。
年金受給者は一定額の収入が入ることは約束されていますが、収入は働く人ほど多くはありません。一方、フリーターは非正規雇用と呼ばれる立場で収入は不安定。年金受給者とフリーターはキャッシングの審査に通るのは難しいのでしょうか?
キャッシングの申し込み基準や審査についてくわしくご説明します。
まず年金受給者やフリーターはキャッシングの申し込みができるのかどうかを確認してみましょう。
年金受給者はキャッシングは利用できる?
年金受給者とひと口に言っても、次の3種類があります。
老齢年金 | 国民年金(基礎年金)と厚生年金があり、国民年金(基礎年金)は年金保険料を10年以上納付すると65歳になったときに受け取れます。国民年金は20歳以上60歳未満のすべての人が加入しますが、サラリーマンや公務員などは厚生年金にも加入しているため厚生年金分が上乗せして受け取れます。 |
---|---|
遺族年金 | 一家を支えている人が亡くなったときに、残された遺族のために支給されます。遺族基礎年金と遺族厚生年金があります。 |
障害年金 | 病気やケガで所定の障害状態になったときに支給されます。 |
なお、一般に「年金受給者」は老齢年金を受け取る人を指すので、ここでも年金受給者は老齢年金を受け取っている人としてご説明していきます。
年金受給者に対する消費者金融のキャッシング審査
年金受給者は消費者金融を利用できるのかどうか、調べてみました。なお、消費者金融が利用できるのは成人以上(プロミスは18歳以上)で、本人に安定した収入があることが条件になっています。
申し込み可能年齢 | 年金受給者の申し込み | 年金受給者が利用するための条件 | |
アイフル | 69歳まで | × | パート・アルバイトでもいいので働いて収入を得ること |
アコム | 20歳~69歳 | × | 年金以外の安定した収入を得ること |
プロミス | 18歳以上74歳まで | 年金以外の安定した収入をあること。収入が年金のみの方はお申込いただけません。 お申込時の年齢が18歳および19歳の場合は、収入証明書類のご提出が必須となります。 高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)はお申込いただけません。 |
|
SMBCモビット | 20歳以上74歳以下 | 本人に安定した収入があること |
このように書き方は違いますが、大手消費者金融4社ともが年金以外の安定した収入を得ていることを条件にしています。
消費者金融は本人に収入があることが基本
消費者金融は本人に収入があることが利用の条件になっています。そのため、専業主婦は借りることができません。年金受給者もそれと同じ考え方ととらえるといいでしょう。
年金受給者に対する銀行カードローンのキャッシング審査
次に銀行カードローンの場合を見てみましょう。
申し込み可能年齢 | 年金受給者の申し込み | 年金受給者が利用するための条件 | |
楽天銀行カードローン | 62歳まで | 本人に安定した収入があること、または配偶者に安定収入がある専業主婦(主夫) | |
三菱UFJ銀行カードローン 「バンクイック」 |
65歳未満 | 〇 | 本人に安定した収入があること |
イオン銀行カードローン | 70歳未満 | × | ・年金以外に安定した収入があること ・年間収入が100万円以上の場合は返済計画を提示 ・給与収入は勤続6ヶ月以上、会社経営者や事業所得を得ている人は事業開始から3年を経過していること |
みずほ銀行カードローン | 66歳未満 | 本人に安定した収入があること | |
ソニー銀行カードローン | 65歳未満 | 〇 |
このように年齢の上限も利用条件も銀行によってかなり異なります。(空欄になっているところは各銀行で特に明記されていないことを表しています。)
年金受給者もキャッシング利用可能でも年齢制限には注意
銀行カードローンの中で年金受給者でも利用可能とはっきり明記しているのは三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」、ソニー銀行カードローンです。しかし、三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」とソニー銀行カードローンは申し込み可能年齢が65歳までです。
年金の受給開始年齢は人によって異なる
現在の年金制度では老齢基礎年金が受け取れるのは65歳で、老齢厚生年金の受給は生年月日によって段階的に受給開始年齢が設定されています。
国民年金だけに加入している人(第1号被保険者)や会社員の妻(第3号被保険者)は老齢基礎年金だけの受給なので、65歳にならないと受け取れません。
会社員の人も老齢基礎年金は65歳にならないと受け取れませんが、老齢厚生年金は65歳になるまでに受け取れる人もいます。
銀行カードローンの申し込み可能年齢ではまだ年金を受け取っていない場合も!
もう一度、上記の銀行カードローンの加入条件を見てみましょう。たとえ年金受給者の利用が可能だと書いていても、申し込み可能年齢が65歳未満となっていたら、年金をまだ受け取っていないということになり、結果的に年金受給者はキャッシングが利用できないということになります。
しかし、年金には「繰り上げ受給」と言って、本来は65歳からの受給である年金を60歳から受け取ることができる制度があります。受け取れる年金額は減りますが、繰り上げ受給をしている人ならキャッシングの利用可能年齢に該当する場合があります。その場合でもキャッシングを申し込むには、本人に収入があることがポイントになります。
フリーターはキャッシングは利用できる?
次にフリーターがキャッシングを利用できるかどうかを見ていきましょう。フリーターとは15歳~34歳で学校を卒業している人のうち、パートかアルバイトで働いている人、または失業中だがパート・アルバイトの仕事を探している人のことを言います。
そのため、専業主婦や学生はフリーターには含まれません。
なお、フリーターには無職の人も含まれますが、基本的にキャッシングは自分で働いて収入を得ている人が対象なので失業中のフリーターはここでは含めずにご説明をしていきます。
年金受給者とフリーターのキャッシングの利用条件
キャッシングは消費者金融と銀行カードローンがあり、それぞれの利用条件は次のようになっています。
利用条件 | |
消費者金融 | ・20歳以上 ・定期的な収入があること ・返済能力があること ・申し込む会社の基準を満たすこと |
銀行カードローン | ・20歳以上であること ・日本国内に居住していること (外国籍の場合は永住権または特別永住権があること) ・定期的な安定収入があること ・保証会社の保証を受けられること |
フリーターでも収入を得ていればキャッシングは可能
上記の表でもわかる通り、フリーターでもアルバイトやパートなどで働いて収入を得ていればキャッシングは利用可能です。では年収はいくら以上必要なのでしょうか?年収などの条件や審査内容について、ご説明していきます。
年金受給者・フリーターのキャッシング審査
年金受給者でもフリーターでも、働いていて安定収入があれば消費者金融でも銀行カードローンでも申し込むことができます。
消費者金融のキャッシング審査は年収の3分の1までが利用限度額
キャッシングを申し込む際に、年収が〇〇万円以上といった条件はありません。ただ、消費者金融は年収に応じて融資できる金額の上限が決まります。このことを「総量規制」と言い、貸金業法で決められています。
例えば年収が120万円の人は、3分の1の40万円までを借りることができます。(実際の融資額は審査の結果次第で決定されます。)
総量規制は他社の借入分を含む
総量規制はこれから申し込む消費者金融だけでなく、すでに借りている金額も合わせた額で判断します。総量規制の対象になるのは、消費者金融とクレジットカードのキャッシングです。銀行カードローンや住宅ローン、自動車ローンなどの各種ローンは対象外です。
年収120万円の人がA消費者金融で10万円、Bクレジットカードでキャッシングを10万円借りていたら、B消費者金融では最高でも20万円しか借りられないということになります。
年金受給者でもフリーターでもキャッシングの審査基準は同じ
年金受給者でもフリーターでも審査は一般の会社員などと同じです。主な審査内容は次の通りです。
- 本人確認(本人確認書類や電話で確認)
- 在籍確認(勤務先に審査担当者が個人名で電話をかけて働いているかどうかを確認)
- 信用情報機関の登録内容確認(信用情報機関に登録内容を照会して審査)
キャッシングの審査で収入証明書類が必要なケース
収入証明書類は必ず必要というものではありません。消費者金融では次の場合が対象です。
- 融資希望額が50万円以上になる場合
- 他社(消費者金融と銀行カードローン)での借り入れと新規融資希望額の合計が100万円以上になる場合
- 上記以外で収入証明書類の提出を求められたとき
なお、銀行カードローンの場合は銀行の指示に従うようにしましょう。
キャッシングの審査は返済能力をチェックしている
どこの金融機関でも審査基準(収入が〇〇円以上、他社借り入れ件数が〇社以下など)は公開していません。そのため、審査に落ちたとしても、何が原因なのかはわかりません。
ただ、審査はその人が本当にきちんと返せるかどうかを確認するために実施しています。定期的な安定収入を得ているかどうかの確認のために勤務先に電話をかけて在籍確認を行いますし、信用情報機関に登録内容を照会して他社の借入や金融トラブルがないかどうかを確認しているのです。
そして、それらの結果を総合的に判断して融資可能額を出すようになっています。
収入が不安定な年金受給者やフリーターは計画的にキャッシングすることが大切
現代社会は正社員でも会社の倒産やリストラなどがある時代です。ましてやパートやアルバイトをしている年金受給者やフリーターは今後もずっ安定収入が得られるかどうかはわかりません。
年金受給者は健康面でも要注意
年金を受け取りながらパートやアルバイトをする人は、今は健康でも今後病気やケガをする可能性があります。高齢になると転倒しただけで骨折し、働けなくということもあり得ます。そういったリスクを考えて、キャッシングは計画的に利用するようにしましょう。
フリーターは継続して仕事をすることが大切
フリーターはアルバイトやパートで働く若い世代のことを指します。若いときは夜間の仕事が平気でできたという人でも、今後年齢とともにつらく感じる可能性があります。そうなると仕事の選択肢が少なくなってしまい、今までと同じだけの収入が得られるかどうかは不透明です。
そういったことをよく考えて、キャッシングは計画的に利用するようにしましょう。