SMBCモビットの10秒簡易審査に落ちたら借入はできない?
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消費者金融などでお金を借りる場合、申し込み時にさまざまな情報を記入しなければなりません。自宅や職場の住所、郵便番号などあれこれと調べて記入したのに、「審査が通りませんでした」という結果を見るとがっかり……。
そんな場合は事前に簡易診断を受けてみましょう。SMBCモビットの10秒簡易審査はかなり正確な診断結果が出ます。
SMBCモビットの10秒簡易審査の結果が出てからの流れ
SMBCモビットの10秒簡易審査の審査結果は次の2通りです。
- A:ご融資可能と思われます。
- B:ご入力いただいた内容だけでは、ご融資可能か判断することができませんでした。
では、それぞれの結果で次に進む方法を見てみましょう。
SMBCモビットの10秒簡易審査で「融資可能」と出た場合
10秒簡易審査の結果、Aの「ご融資可能と思われます」と出ても「絶対に融資が可能」というわけではありません。この結果が出たら、とりあえず次の段階に進みます。
画面には「引き続き、本審査に必要な追加情報をご入力ください」というメッセージが出ます。この追加情報を元にさらに審査が進められていきます。
本審査に必要な追加情報とは?
追加情報は10秒簡易審査のときに入力しなかった情報をさらに細かく入力していきます。
追加情報の種類 | 具体的な内容 |
---|---|
本人情報① | 国籍、単身赴任かどうか、居住開始年月、家族構成(独身か既婚か、子どもがいるかどうか)、扶養家族の有無、自分が負担している家賃や住宅ローンの毎月の金額 |
本人情報② | 住宅ローンなど有担保ローンの件数、最終学歴、旧姓(既婚の場合)、携帯電話の名義人、運転免許証の有無(有りの場合→運転免許証の番号)、利用目的 |
勤務先情報① | 勤務先は出向・派遣かどうか、勤務先住所、給料日、所属部署、仕事内容 |
勤務先情報② | 勤務先の業種、社員数、勤務先の本社所在地 |
このように詳細な情報を入力します。それを受けてSMBCモビットでは本審査を開始します。
本審査の審査結果は希望の連絡先に届く
本審査の結果が出るには、職場に在籍確認をしたり、信用情報機関に照会したりするため少し時間がかかります。審査結果は申し込み時に選択した希望の連絡先(携帯電話、自宅、勤務先のいずれか)に電話がかかってきます。
また、審査結果照会画面を開いて見ることもできます。その場合は本審査の申し込み終了時に画面に表示されるユーザーIDと自分で決めた4ケタのパスワードが必要になります。メモをしておきましょう。
審査結果が出るまでの間に必要書類を送信すると手続きが早い
審査結果を待つ間に、必要な書類(本人確認書類と収入を証明する書類)を送信しておきましょう。書類はパソコンの場合はスキャンしたり、カメラで撮影してデータで送ります。スマートフォンの場合はアプリを起動して、スマホのカメラで撮影して送信できます。
後は審査を待つだけです。
SMBCモビットの10秒簡易審査で「融資可能か判断できない」と出た場合
SMBCモビットの10秒簡易審査だけでは融資可能か判断できないという回答が出た場合も、「融資可能と思われます」の場合と同じように「引き続き、本審査に必要な追加情報をご入力ください。」というメッセージが出ます。
入力内容は上と同じです。
同様に審査結果を待ちましょう。
SMBCモビットの10秒簡易審査と他社の簡易診断の違い
大手消費者金融の簡易診断とSMBCモビットの10秒簡易審査の内容を比較してみましょう。
会社名(審査名) | 入力する内容 |
---|---|
プロミス お借入診断(1秒診断) |
生年月日、年収、他社の借入金額 |
アイフル (1秒診断) |
年齢、雇用形態、年収、他社の借入金額 |
アコム (3秒診断) |
年齢、年収、他社の借入金額 |
レイクALSA (お借入診断) |
生年月日、年収、他社の借入件数と借入金額 |
SMBCモビット (10秒簡易審査) |
氏名、生年月日、住所、電話番号、勤務先名、入社年月、年収、生年月日、他社の借入件数と借入金額、借入希望額など |
このように他社は個人情報はほとんど入力せずに年齢と年収、他社の借入金額だけで審査をしますが、SMBCモビットの10秒簡易審査は本審査並みの情報を入力します。
他社の簡易診断では何がわかるのか?
他社の簡易診断はどうして入力項目が少なく簡単なのでしょうか?
実は他社の簡易診断で見ているのは、「総量規制に引っかかるかどうか」という点だけなのです。
「総量規制」とは?
総量規制とは消費者金融を対象にした「貸金業法」で定められているルールで、他社の借入分を含めて年収の3分の1以上を貸しては(借りては)いけないというものです。
貸金業法は2006年に成立した法律ですが、業界のシステム整備などの関係から段階的に施行され、2010年から本格的に総量規制などが施行されるようになりました。それまでは年収よりも多く借りることができたケースがありますが、返済ができずに苦しむ人が増えたために成立しました。
現在では借入時には他社での借入件数と金額を申告しなければなりません。また、自己申告だけでなく、金融機関は信用情報機関に照会してその人の他社の借入件数と金額を調べています。
他社の簡易診断は総量規制の対象かどうかをチェックしている
他社の簡易診断が「年齢」「年収」「他社の借入金額」を入力させるのは、その人の年収と他社借入分を見て、すでに年収の3分の1以上を借りていれば、自社で申し込みを受けても融資できない(審査が通らない)からです。
例えば年収300万円の人が他社ですでに100万円借りていたら、審査は通りません。
いきなり本申し込みをして「審査が通りませんでした」という結果では、申し込みの手間が無駄になってしまいます。そこで、まずは簡易診断で第一関門である「総量規制は大丈夫かどうか」を見ているのだといえます。
ただし、本審査では他社借入以外の点も審査されるため、総量規制で問題がなくても審査に落ちる可能性があります。それは審査を受けてみないとわかりません。
総量規制の対象になるのはキャッシングのみ
総量規制の対象になるのは、次のケースに該当する場合だけです。
- 消費者金融からの借入
- クレジットカードのキャッシング
一方、総量規制の対象にならないのは次のケースです。
- 銀行のカードローン
- 住宅ローン
- 自動車ローン
- クレジットカードのショッピング
- 顧客に一方的有利となる借り換え(おまとめローン)
SMBCモビットの10秒簡易審査でも「他社の借入金額」を入力する際には、消費者金融とクレジットカードのキャッシングだけを記入するようにしましょう。
なお、他社借入金額は融資枠ではなく、自分が実際に現在借りている金額のことを指します。
SMBCモビットの10秒簡易審査の内容
では、次にSMBCモビットの10秒簡易審査の内容を見てみましょう。上でも少し触れましたが、かなり本格的な内容を入力するようになっています。
主な項目は次の通りです。
- 本人情報
- 自宅に関する情報
- 勤務先に関する情報
- 借入に関する情報
では、ひとつずつ見ていきましょう。
SMBCモビットの10秒簡易審査①本人情報
SMBCモビットの10秒簡易審査ではまず申し込み者本人に関する情報として、氏名(フリガナ)、生年月日、性別、メールアドレス、携帯電話の番号を入力します。
後で本人確認書類を送付するので、漢字などを間違えないように記入しましょう。
SMBCモビットの10秒簡易審査②自宅に関する情報
自宅に関する情報としては、自宅の住所、郵便番号、住まいの種類、自宅の電話番号を入力します。
住まいの種類は次の中から選ぶようになっています。
- 持家本人名義
- 持家本人ローン中
- 持家家族名義
- 官舎・公務員住宅
- 借上社宅
- 社宅
- 寮
- 公団・公営住宅
- 借家
- マンション
- アパート
これだけの中から選択するのですが、持家だから有利とか、借家だから不利と決められているわけではありません。ただ、持家で住宅ローンがあるということは住宅ローンという高額融資の審査に通っているという実績があると判断できます。その反面、住宅ローンの残高も当然あるので、そこに消費者金融で借りて返済ができるかどうか……という観点からも審査があります。
一方、借家やアパートなどは住宅ローンの負担はありませんが、すぐに転居できるため、万が一返済できなくなった場合に転居先不明になりやすいという点で審査に不利という説があります。
ただ、審査は持家かどうかだけで決まるものではありません。それ以外の要素も含めて総合的に判断されるものです。正直に記入するようにしましょう。
SMBCモビットの10秒簡易審査③勤務先に関する情報
勤務先に関する情報の欄では、勤務先名、勤務先の電話番号、雇用形態(正社員、契約社員、嘱託社員、派遣社員、アルバイト・パート)、勤務先の種類(法人企業、個人企業、公共公的機関、自営)、入社年月、保険証の種類(社会保険証、組合保険証、船員保険証…それぞれ本人か被扶養かを選択、または国民健康保険証)、前年度税込み年収を入力します。
一般に勤続年数が長い人や正社員は審査に有利と考えられますが、この場合もこれだけで審査をするわけではありません。これ以外の情報もすべて含めて審査が行われます。
また、勤務先の電話番号を入力しますが、これはある程度審査が進んだ段階で職場に在籍確認の電話をかけるためです。ただし、「SMBCモビット」や「消費者金融」という名前は出さないので安心してください。
SMBCモビットの10秒簡易審査④借り入れに関する情報
最後に他社の借入件数を入力します。この際に住宅ローンなどは含みません。そして、SMBCモビットで借りる際の希望融資金額を入力します。
審査結果の連絡先(携帯電話、自宅、勤務先から選択)を入力し、自分でパスワードを決めて入力したら完了です。
SMBCモビットの10秒簡易審査の注意点
SMBCモビットの10秒簡易審査を利用する場合は、次の点に注意しましょう。
- 入力内容にウソは禁物!正直に入力すること
- 10秒で簡易審査結果表示だが、入力には数分かかる
- 本審査は夜間は行っていない
- 本審査には職場への在籍確認の電話がある
10秒簡易審査であっても情報は正確に
SMBCモビットの10秒簡易審査は他社のような簡易診断ではありません。本審査並みと言ってもいいでしょう。
そのためにどの項目も正確に入力することが大切です。適当に入力すると、後で「おかしい!」ということが発覚し、結果的に審査に悪い影響を与えます。手元に勤務先の住所や運転免許証などを準備してから入力すると安心です。
10秒簡易審査でも時間がかかる!
SMBCモビットの10秒簡易審査は入力後に「10秒で簡易審査結果表示」ということです。入力そのものには10分程度がかかります。また、10秒簡易審査の後、本審査の結果が出るまでには30分以上かかることがあります。
特に21時~翌朝9時までは審査をしていません。夜間に入力しても本審査の結果が出るのは翌朝になってからということを理解しておきましょう。
審査には職場への在籍確認があります。これが終わらないと審査結果が出ないので、その時間も考えておきましょう。
SMBCモビットにも他社のような簡易診断がある
なお、SMBCモビットも他社と同じような簡易診断を行っています。SMBCモビット公式サイトの「申し込みについて」の中の「シミュレーション」を選択すると、「融資可能かすぐわかるお借入診断」というコーナーがあります。
ここでは他社のように「生年月日、年収、他社借入金額」の3点だけの入力で結果が出ます。ただし、これは年収と他社借入金額で総量規制の範囲内かどうかを見るだけのもので、あくまでも参考程度にしてください。
結局は10秒簡易審査から本審査へと進むのが確実です。