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水商売は年収1,000万円でもNGあり!?キャッシング審査に通らない理由

借入までの審査 2021/10/29 4730view

年収1000万円でも水商売だとキャッシング審査に通らないって本当?体験談を元に水商売がキャッシング審査に通りにくい理由を説明。個人信用情報や借入状況に相当問題がある場合で、一般的には通ります。

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水商売は、年収1000万円でもキャッシング審査に落ちることがあります。ごく一部の体験談や口コミではなく、割とよくあるケースです。

なぜ年収1000万円でも落ちるのかという理由、水商売の人がカードローンを利用したい場合はどうすべきか…ということを、ここではまとめます。

水商売の人が年収1000万円でも審査落ちする理由

水商売は広い意味では芸者や芸妓、役者なども含まれますが、ここでは一般に言われる水商売、つまり、バーやキャバレー、ナイトクラブ、酒場、ビアホールなどで働く人のこととしてご説明していきます。

まず第一に、水商売の年収1000万円というのは、特別多くありません。普通の人からしたらかなりの年収ですが、この世界では結構いるのです。

そして、年収1000万円稼ぐレベルの人は、かなりきつい仕事をしています。肉体的なキツさもありますし、精神的なキツさもあります。(無理をして、老人との恋愛ごっこをするなど)

こういう無理な仕事というのは長く続かないので、むしろ年収1000万円稼いでいる人の方が、「すぐに辞める=無職になりやすい」ということなのです。

もちろん、水商売は稼いでいてもいなくても、割とすぐに辞めてしまいます。そのため、年収1000万円の人だけがすぐに辞めるというわけではないのですが…。

何はともあれ、普通の職業の年収1000万円と違って、水商売の場合は「すぐ辞める」リスクがあるわけです。そのため、このレベルの高収入でも、キャッシング審査に落ちることがままあるわけですね。

もともと、クレジットヒストリーが悪かった人も多い

「年収1000万円なのに審査落ちした」という体験談があるからといって、その人が「普通の条件」で年収1000万円だったとは限りません。

つまり、水商売を始める前から、多重債務だったとか、返済トラブルを起こしまくっていた…という可能性もあるのです。

そういうクレジットヒストリーが悪い人がカードローン審査に申し込みしたら、それは当然落ちます。水商売か、普通の会社員・OLかはまったく関係ありません。

そういう人の体験談や口コミまで含まれていることを考えると「年収1000万円でも、すべての人が審査で不利になる」ということはないんですね。それでは冷静に考えていきましょう。

水商売の人の収入は個人差が大きい

水商売はさまざまな働き方があります。週に1~2回だけ、夜2~3時間店に出てお客様の相手をするという人もいれば、毎日出勤するという人もいます。

そのため、収入にはかなり個人差があります。

水商売の職種別の時給

ある求人サイトで見たところ、水商売(フロアレディ、カウンターレディ、チーママ(ママのお手伝い)など)の時給や勤務時間は次のようになっていました。

職種 時給 勤務時間 1日の収入
カウンターレディ 1500円+α 20時~翌日4時まで (6時間勤務)9000円
フロアレディ 4000円+α 20時~翌日1時まで (5時間勤務)2万円+α
ママのお手伝い 4500円+α 20時~翌日1時まで (5時間勤務)22500円+α
チーママ候補 1万円 18時~翌日5時まで (8時間勤務)8万円+α
ママ候補 15000円 18時~翌日5時まで (8時間勤務)12万円+α
ママ候補 月収25万円+各種上乗せ 18時~翌日2時まで (月収)25万円+α

これを見るとカウンターレディやフロアレディと呼ばれる仕事は時給が低いですが、ママのお手伝いやチーママ候補、ママ候補になるとかなり高くなることがわかります。ただ、1日に何時間働けるか、毎日店に入れるのかどうか……といった勤務時間数で収入は増減しますし、プラスαの部分も不透明ですね。

水商売はけっこう経費がかかる

ホステスやママのお手伝いなどで店に入る場合、ドレスや着物は自前というケースがあります。また、出勤前に美容室でヘアセットしたり、化粧品にお金をかけたり……と何かと経費がかかります。人によってはエステに行ったり、美容整形を受けたりする人もいるようですね。

すると高収入であっても実際の手取り額は減ってしまいます。水商売で年収1,000万円を稼ごうと思うと、店を任されるママになるか、売れっ子ナンバー1のトップクラスのホステスになるかですが、経費も覚悟した方がよさそうです。

水商売以外で年収1,000万円が可能な職業

参考までに年収1,000万円が可能な職業をあげてみます。

  • 医師
  • 弁護士
  • 公認会計士
  • 国会議員
  • 大手金融企業勤務(大手銀行、証券会社、保険会社など)
  • 大手商社勤務
  • 大手広告代理店勤務
  • マスコミ関係(大手テレビ局や大手新聞社、大手出版社などに勤務)
  • パイロット
  • 大学教授
    など

このように専門的な知識や技能、資格が必要であったり、高学歴が必要な職業がほとんどです。一方、水商売は資格や学歴は不要ですが、年収1,000万円を稼ぐには自分磨きは欠かせません。そういった意味でもかなり少数派だと言えるでしょう。

水商売の人は年収1,000万円でもキャッシングの審査に落ちることがある?

職業に貴賤(尊い・いやしいの差)はありません。しっかり働いて年収1,000万円を稼ぐのはすごいことです。本人に年収が1,000万円あり、信用度にも問題がなければキャッシングの審査には通りますが、どんなケースなら審査に落ちるのでしょうか。

キャッシングの審査は年収だけでは判断しない

キャッシングの審査は年収や職業だけで判断されることはありません。明確な審査基準や審査内容は一般公開されていないために不明ですが、次のような視点で判断すると考えられます。

キャッシングの審査項目として考えられる点

    ① 安定した定期収入があるかどうか
    ② 他社での借り入れが多くないか
    ③ 現在と過去に返済が遅れたことはないかどうか
    ④ 債務整理(自己破産、任意整理、個人再生など)をしていないかどうか

たとえ水商売の人でも、これらの項目で問題がなければキャッシングの審査は通ると考えていいでしょう。

では、それぞれの項目について詳しくご説明していきます。

年収1,000万円でも収入が安定しているかどうかが審査では重要

水商売に限らず芸能人やアーティストなどは人気商売と言われます。人気があったり、ヒットしたりすると急に収入が増えますが、それがずっと続くという保証はありません。

水商売で年収1,000万円を稼いでいても、それが長く続くとは限らないのです。

水商売の方への貸し付けのリスク

水商売で高収入を得るには自分の努力も大切ですが、店が営業を続けられるかどうかにも左右されます。飲食店の経営は難しく、廃業率が高いと言われています。オープンしても1年後に閉店する割合はなんと35%というデータもあるほどです。さらに10年後まで営業を続ける店は1割ほどだとか。これはレストランや喫茶店などを含めた飲食店のデータなので、夜間営業のバーやナイトクラブなどはもっと厳しいと言えるでしょう。

ママやチーママ、ナンバー1ホステスとして高収入を得ていても、店の経営が行き詰ると失業してしまいます。もちろん、実力がある人なら別の店で活躍できるでしょうが、高収入を維持するのは大変です。

さらに水商売には健康面でのリスクがあります。どうしてもお酒を飲んだり、昼と夜が逆転する生活をしたりで、健康を害する危険性が高いのです。せっかく高収入を得ていても、病気で入院したら収入は途絶えてしまいます。

また、水商売にはライバルがつきものです。ライバル店との競争もあれば、同じ店の中でもホステス同士の競争があり、何かのきっかけで人気を失くしてしまうと収入が減る可能性があります。

勤続年数や給与形態も審査に影響

キャッシングの審査で勤続年数は参考までに聞かれる程度ですが、あまりに短いと審査ではマイナス評価になります。水商売の場合は、店を転々とする人がいるので注意しましょう。

また、申し込み時には給与形態を聞かれることがあります。給与形態には次の3つがあります。

  • 固定給(毎月支給額が決まっている)
  • 一部歩合制(固定給+成果による給与の上乗せ)
  • 完全歩合制(仕事の成果次第で収入が増減する)

水商売では時給4500円+αのように、お客様からの指名やボトルキープなどで売り上げに貢献すると給与がプラスされるところが多いようです。

そのため、高収入を得られる可能性がある反面、月によっては収入がダウンする可能性もあるのです。このように収入が不安定な場合も審査にはマイナス評価になると考えられます。

水商売の方、本人のクレジットヒストリーはかなり重要

上記の審査項目として考えられる点の②~④は、いわゆるクレジットヒストリーと呼ばれるものです。これらはどれもキャッシングの審査で重要な要素になります。

「他社での借り入れが多くないか」「現在と過去に返済が遅れたことはないかどうか」「債務整理(自己破産、任意整理、個人再生など)をしていないかどうか」は審査の際に信用情報機関に照会して調べています。

信用情報機関に登録されている内容

信用情報機関は次の3機関があります。

  • CIC……クレジットカード会社、信販会社などが加盟
  • JICC(日本信用情報機構)……消費者金融、信販会社、流通系カード会社などが加盟
  • 全国銀行個人信用情報センター……銀行、信用金庫などが加盟

キャッシングの申し込み先が消費者金融でも銀行カードローンでも、これらの信用情報機関に登録内容を照会することになっています。

そして、各信用情報機関には下記の項目が登録されています。

個人を特定できる情報 氏名(フリガナ)、性別、生年月日、住所、電話番号、メールアドレス、運転免許証番号など
借入状況 消費者金融・クレジットカードのキャッシング、銀行カードローン、各種ローン(住宅ローン、マイカーローン、教育ローン、リフォームローンなど)、それぞれの契約年月日、契約金額など
返済状況 返済先、返済年月日、返済金額、残高、返済遅延情報など
金融トラブルの有無 債務整理(自己破産、任意整理、個人再生など)をした場合の年月日

これらは数年間登録されています。

信用度(与信)は金融機関で判断

上の表のように金融機関での利用状況のことをクレジットヒストリーと呼ぶわけですが、他社の借入が何件以内ならOKとか、返済の遅れが何回以上なら審査はアウトといった基準は明確ではありません。

キャッシングを申し込んだ人の信用情報を審査して、各金融機関が信用度(与信)を判断します。その際には収入も一緒に検討されるため、収入が高くてもクレジットヒストリーに問題が多ければ審査は通らなくなります。

一方、収入は少なくてもクレジットヒストリーに問題がなければ審査は通ります。ただし、融資可能額は多くはありません。

借金返済のために水商売で働いている人はキャッシング審査は要注意

水商売で働く人の事情はさまざまです。中には借金返済のために水商売を選んだという人もいるでしょう。
その人がすごく努力して年収1,000万円になったとしても、過去に自己破産をしていたり、何度も返済が遅れたり、まだ数百万円の借金が残っていたりすれば、やはり審査は通りにくくなります。

キャッシングの審査は年収だけでは決まらない

ここまででご説明した通り、キャッシングの審査は年収だけでは判断されません。年収、勤続年数、クレジットヒストリーなどを総合的に見て融資が可能かどうかの結論を出すのです。

これからキャッシングを検討する人は、その点をよく理解することが大切です。

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