当サイトは広告収入を得て運営しております

リボ地獄にならないために!キャッシングとクレカのリボ払いについて解説

主婦キャッシング 2020/10/27 4237view

クレジットカード
キャッシングは主婦でも利用できるため、ちょっと財布がピンチというときに助かります。しかも毎月の返済額は意外と少額!「これなら返済は楽勝!」と思っていませんか?

実はキャッシングの返済は「リボ払い」になっています。リボ払いの落とし穴とは?
主婦がキャッシングをする際に注意したいリボ払いのしくみについてご説明します。

キャッシングのリボ払いとは?

リボ払いとはリボルビング方式のことで、毎月の返済額を一定額に決めておき、それに基づいて返済していく方法のことを言います。リボ払いはキャッシングだけでなくクレジットカードのショッピングなどでも採用されている返済方法です。

リボ払いの2つの方式

ひと口にリボ払いと言っても、次の2つの方式があります。

  • A:残高スライド方式
  • B:定額方式

残高スライド方式のリボ払いとは

残高スライド方式とはキャッシングでよく見られるリボ払いの方式のことです。あらかじめ残高に応じて返済金額が設定されています。返済を続けていって残高が減ると返済額も減りますが、追加の融資やショッピング(クレジットカードの場合)をして利用残高が一定のラインを超えると毎月の返済金額が増加するという方法です。

定額方式のリボ払いとは

残高が増えても減っても一定額を返済していく方法のことです。残高スライド方式では残高が増えると返済額も増えますが、定額方式は一定です。そのため、残高が増えると完済するまでの期間が長くなってしまいます。

キャッシングではAの残高スライド方式が採用されています。

元利均等返済と元金均等返済

なお、余談ですが融資の返済方式にはリボ払いの他に元利均等返済や元金均等返済があります。これは住宅ローンなどに採用されている返済方式で、キャッシングではあまり採用されていません。

  • 元利均等返済……元金と利息を合わせて均等に返済する方法で毎月の返済額は一定。最初は利息の割合が高いが返済が進むにつれて元金の割合が高くなる。
  • 元金均等返済……元金の支払いを均等にして返済する方法。最初は利息の支払いが多いため返済額が多くなるが、元金の減少が元利均等返済よりも早いため後になるほど返済額は少なくなる。総支払い金額や利息の総額はこちらの方が少ない。

ショッピングのリボ払い

参考までにショッピングのリボ払いについてもご説明しておきましょう。

ショッピングは本来なら商品代金を一括で支払うことで商品を手にできます。ところが高額な商品やすぐに一括で支払えない場合に、クレジットカードのリボ払いを選択することで毎月少しずつ返済できます。

リボ払いと分割払いの違い

クレジットカードは分割払いも可能です。(商品を購入した店のシステムやクレジットカード会社によっては分割払いが利用できない場合や、分割回数が限られている場合があります。)

例えば5万円の商品をクレジットカードの分割払いで購入した場合、支払い回数を2回払い、5回払い、10回払いなどから選んで決済します。

5万円の商品を5回の分割払いで支払う場合は1回分が1万円と手数料を合わせた額になります。

一方、リボ払いは何回に分けるという考え方ではなく、毎月の返済額が決まっていて、残高がなくなるまで返済を続けます。リボ払いで毎月の返済額を5000円にした場合は、5万円の買い物であっても10万円の買い物であっても毎月の返済額は同額になります。

ただし、リボ払いには15.0%などの手数料が発生します。そのため、毎月の返済額の5000円は純粋に商品代の支払いに充当されるわけではありません。5000円の中には手数料が含まれるため、完済するまでの期間が長くなります。

キャッシングのリボ払い

キャッシングのリボ払いも考え方は同じで、借りた金額に対して何回かの分割払いではなく、毎月一定額を返済する方式を指します。ただ、キャッシングの場合は、多くは残高に応じて返済額が変動する「残高スライドリボルビング返済方式」を採用しています。

残高スライドリボルビング返済方式とは

残高スライドリボルビング方式とは残高に応じて一定の返済額が設定されているもので、残高が減ると返済額も減っていきます。それは一見、うれしいことのように思えますが、返済額の中には一定額の利息分が含まれているため、結局元金はなかなか完済できません。

しかも分割払いのように返済回数が決まっていません。つまり、元金をすべて返済し終えるまで毎月一定額を返済し続けることになります。

残高スライドリボルビング返済方式での返済シミュレーション

楽天銀行カードローンでキャッシングした場合の返済シミュレーションをしてみましょう。楽天銀行カードローンの毎月の返済額は残高に応じて次のようになっています。

【楽天銀行カードロ―ンの返済額】

借入残高 毎月の返済額
10万円以内 2,000円
10万円超~30万円以内 5,000円
30万円超~50万円以内 1万円

10万円を14.5%の金利で借りた場合、毎月の返済額は2,000円と少額ですが完済するまでに78回も支払うことになります。
総支払い金額は155,130円になり、利息だけでも55,130円も支払うことになるのです。

(2,000円×77回+最終回支払い分1,130円=155,130円)

(楽天銀行カードローン公式サイト内 返済シミュレーションで計算)

リボ払いは返済期間が長いと利息が増える

10万円を借りてその返済に6年以上もかかるとは大変ですね。その分、利息も多く支払うことになります。

消費者金融のアコムでリボ払いの返済期間と支払う利息を比較してみましょう。

アコムで10万円を金利18.0%で借りた場合、毎月3,000円で返済しようとすると下記の表のように返済回数は51回で総返済額は150,105円になり、利息だけで50,105円も支払うことになります。ところが同じ条件で返済期間を33回にすると、毎回の返済額は4,000円に増えますが総返済額は131,987円となり、利息は31,987円で51回返済よりも18,118円も少なくなります。

毎月の返済額がもっと増やせるという場合は返済回数を減らしてみましょう。この例で返済回数を20回にすると毎回の返済額は6,000円になり総返済額は118,930円です。利息分は18,930円になります。

返済回数 毎月の返済額 返済総額 利息の総額
51回 3,000円 150,105円 50,105円
33回 4,000円 131,987円 31,987円
20回 6,000円 118,930円 18,930円

返済回数が少ないほど支払う利息を抑えることができます。

このような返済シミュレーションは多くの金融機関の公式サイト内で計算できるようになっています。もしわからない場合は電話で相談してみるといいでしょう。

利息の支払いを抑えるには返済期間を短くすること

リボ払いでは毎月の返済額は決められています。キャッシングの場合は最少返済額が設定されているので、その額を返済すれば「返済遅延」ということにはなりません。

しかし、上の例でもわかるようにそれではなかなか完済できないのが現実です。もちろんまったく完済できないわけではありませんが、時間がかかってしまいます。

そこでお金に余裕ができたら、その都度ATMで返済をしていきましょう。

返済を口座引き落としにしている人は要注意

返済をATMではなく口座引き落としにしている人もいらっしゃると思います。口座にお金を入れておけば自動的に引き落として返済に充てられるため、返済遅延の心配がないというメリットがあります。

しかし、この場合も自動的に返済されるのは最少返済額なので、そのままでは完済までに時間がかかります。その場合は毎月の返済は口座引き落としにしておいて、別にATMで少しずつでも返済していきましょう。元金が減ればそれだけ完済に近づいていきます。

主婦のキャッシング~リボ払いは追加の借入に注意

ここまででご説明してきた通り、リボ払いは冷静に考えると最少返済額通りに返済していてはなかなか完済できないということがわかります。

ところがクレジットカードのショッピングでも、キャッシングでも、リボ払いは毎月の返済額が少ないために「心に感じる痛みが少ない」のが難点です。

キャッシングは融資枠に注意

キャッシングを申し込んで20万円の融資枠ができたとします。しかし、実際に必要なのは10万円だという場合、最初は必要な10万円だけを借りて返済をしていきます。

ところが次に何らかの事情でお金が必要になったときに、「そういえば〇〇キャッシングでまだ10万円の融資枠が残っていたんだ」と思い出し、借りてしまうというケースが多いのです。

また、融資枠を目いっぱい借りてしまっても、何回か返済を続けると元金の返済分は次に借りることができます。すると「ちょっと手元がさびしい」「欲しいものがある」という時にキャッシングに手を出してしまいます。

安易に借りないことが重要

元々リボ払いはなかなか元金が減っていかないシステムです。その上に追加で借りると、借りては返す、返しては借りるを繰り返してしまいます。

最初は利息の計算などをこまめにしていた人でも、やがてワケがわからないなり、完済は遠のいてしまうでしょう。

リボ払いのメリットとデメリットをよく知ろう

リボ払いは毎月の返済額が比較的少額なため、毎月の返済負担額を抑えることができます。しかし、キャッシングに関しては楽なことは苦労の裏返しでもあります。

毎月の返済が楽であればあるほど、完済までは時間がかかり、支払う利息も多くなります。
どうしてもお金を借りる場合は必要最小限に抑えて、少しでも多く返済に回すことが大切です。

リボ払いのデメリット

リボ払いのデメリットはここまででご説明してきた通り、毎月の返済額の中に利息分が多く含まれています。自分では返済しているつもりでも、残高があまり減っていきません。

常に残高をチェックし借りている意識を持つこと

キャッシングの残高を見るのはつらいかも知れませんが、常に残高チェックをすることが大切です。ATMで返済する際には利用明細書で残高を確認しておきましょう。
最近は銀行カードローンでも消費者金融でも、ネット(パソコンやスマホ)で自分のキャッシングの利用状況が確認できます。

残高を常に意識する習慣をつけるようにしましょう。そうでないと、ついまた借りてしまうという結果になります。

自転車操業は避けること

リボ払いは毎月の返済額が少ないために、キャッシング(借金)をしているという意識が持ちにくいと言われます。しかもATMで簡単に借りられるため、まるで自分の預金口座からお金を下ろす感覚になってしまうのでしょう。

その結果、1社では足りず2社、3社と複数で借りる人がいます。そうなると毎月の最少返済額がいくら少なくても複数社の返済はまとまった金額になってしまいます。

返済するために他社を借りるという「自転車操業」になると、いよいよ完済は難しくなります。そうならないためにも、自分で借りたお金の管理はしっかりするようにしましょう。

くれぐれもリボ払いの便利さに溺れないことが大切です。

【厳選】カードローンおすすめ解説記事

※当サイトでは、アフィリエイトプログラムを利用し、事業者(アコム/プロミス/アイフルなど)から委託を受け広告収益を得て運営しております